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【有田市】葺き替えってどんな工事? “屋根をまるごとつくり直す”根本的なメンテナンス法をプロが解説
2025.12.18
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こんにちは!株式会社亀井(プロタイムズ有田店)です。
「築20年以上経った我が家、屋根がそろそろ限界かも…」
「最近、天井にシミが出てきて不安…」
そんなお悩みはありませんか。
特に、屋根材が割れたりずれていたり、雨漏りしている場合、屋根の内部まで劣化が進んでいる可能性があります。
そこで知っておきたいのが、屋根を内部からまるごと新しくする「葺き替え工事」です。
この記事では、
- 葺き替えとはどんな工事なのか
- どんな症状だと葺き替えが必要なのか
- 屋根材選び・アスベスト・補助金などの注意点
- 有田市で失敗しない会社選びのポイント
をわかりやすく解説します。
屋根を修理する際の選択肢の一つとして、ぜひ参考にしてください。
1. どんな症状のときに必要? 屋根の葺き替えとは

屋根の葺き替え(ふきかえ)とは、今の屋根材をすべて撤去し、新しく屋根をつくり直す工事のことです。
必要に応じて、下地(野地板:のじいた)の補修や張り替えを行なう場合もあります。
表面だけを整えるのではなく、内部の劣化部分までしっかり修復できるため、“屋根の根本的なメンテナンス”として選ばれています。
雨水の浸入を防ぐ防水シートを新しくすることで、雨漏りの再発を大きく減らすことができるほか、屋根裏の湿気や腐食を取り除くことで、柱や梁(はり)などへのダメージを軽減。建物そのものの寿命を延ばす効果も期待できます。
葺き替えのメリット・デメリット
雨漏り対策や建物の寿命を延ばす効果に加えて、葺き替え工事には他にも次のようなメリットがあります。
■メリット
- 屋根材の軽量化で耐震性が向上する
特に、重い瓦屋根からガルバリウム鋼板などの軽量な金属屋根へ変える場合、建物への負担が大きく減り、耐震性の向上が期待できます。
- 内部の腐食や下地の劣化をまとめて修復でき、次のメンテナンス周期が長くなる
内部から一新するため、屋根全体の耐久性が改善し、長期的に安心して暮らせる状態になります。
- 見た目が一新され、外観の印象が良くなる
屋根全体を新しくするため、家全体のデザイン性が高まり、築年数の古い住宅でも印象が大きく変わります。
その一方で、葺き替えは屋根をまるごとつくり直す大規模な工事になるため、デメリットについても事前に理解しておく必要があります。
■デメリット
- 費用が高くなりやすい
他の補修工事に比べ材料費や施工費がかかります。
屋根材の撤去・処分、下地補修、新しい屋根材の施工費など、120万〜200万円が一般的です。
- 工期が長め
撤去作業や下地補修を丁寧に行なう必要があるため、10日〜2週間程度と、作業に時間を要します。
- 撤去時の騒音や廃材が発生する
既存の屋根材を剥がす際に音が出やすく、一時的に騒音が気になることがあります。また、撤去した屋根材の廃材処分が必要になる点も理解しておきましょう。
費用や工期はかかりますが、家を大切に長く住みたい方にとっては、最も安心できる工事と言えるでしょう。
葺き替えを検討すべき症状
では、どのような症状が見られたら葺き替えが必要なのでしょうか。
代表的なサインをいくつか紹介します。
☐ 屋根材の割れ・欠け・反り
屋根材にひび割れや欠けが多く見られる場合、部分補修では追いつかないケースがあります。
☐ 屋根材のズレ・落下
強風で屋根材がずれるのは、固定力が弱くなっているサイン。
内部の下地が劣化している可能性もあります。
☐ 雨漏り・天井のシミ
雨漏りが続く場合、表面の補修では根本的な解決にはなりません。
防水シートや野地板が傷んでいる可能性が高く、葺き替えの優先度は一気に高まります。
☐ カビ・湿気が屋根裏にこもっている
屋根裏が湿気っぽい、カビ臭いといった場合も危険信号。
内部の腐食が進む前に、早めの対応が必要です。
☐ 築20〜30年以上経過している
日本の住宅で多く使用されているスレート屋根の寿命は一般的に20〜30年と言われています。これを超えると、防水シートの劣化が一気に進む傾向があり、葺き替えを検討したい時期です。
これらの症状は、屋根の上に上がらないと確認できないものが多く、ご自身で判断するのは難しいため、専門家の診断を受けることをおすすめします。
当店では、ドローンを使った屋根の無料点検を行なっています。
「うちも当てはまるかも」と思った方は、まずはお気軽にご相談ください。
葺き替え工事の流れ
葺き替え工事は、次のような流れで行ないます。
① 現地調査・屋根診断
ドローンなどを使って、屋根の状態を上空と屋根裏から確認し、劣化状況を正確に把握します。
② 診断報告書・見積もりの提出
調査内容をまとめた「診断報告書」と複数プランの見積もりをお渡しし、内容をご説明します。
③ ご契約・ご近隣へのあいさつ
工事内容にご納得いただけたら契約へ進みます。
着工前には、近隣の方へ工事内容と日程を事前にお知らせします。
③ 既存屋根の撤去・廃材処理
屋根材、防水シートをすべて剥がし、廃材を適切に処分します。
④ 下地補修・防水シートの張り替え
野地板を必要に応じて補修し、新しい防水シートを施工します。
雨漏りを防ぐための最重要工程です。
⑤ 新しい屋根材の施工
選んだ屋根材を施工します。
⑥ 棟板金や換気棟の設置
屋根のてっぺん部分(棟)や、雨水が入りやすい隙間を板金でしっかりカバーし、雨水が入らないように仕上げます。
⑦ 最終検査・完工報告
工事が正しく行なわれたかを細かくチェックし、工事中の写真付きの「工事完了報告書」をお渡しします。
葺き替えは屋根を大掛かりな工事だからこそ、一つひとつの工程を丁寧に進めることが、仕上がりの品質を大きく左右します。
当店では、診断から完工までの手順をしっかり守り、適切な施工を行なっています。
次の章では、そんな葺き替え工事を検討するときに知っておきたい実践的な知識を詳しく紹介していきます。
2. 知っておくと安心! 葺き替えを成功させるポイント

葺き替え工事では、どの屋根材を選ぶかがとても重要です。
さらに、築年数の古い屋根にはアスベストが含まれている可能性もあるため、事前の確認が欠かせません。
ここでは、
- 葺き替えに向いている屋根材の選び方
- アスベストが含まれる屋根の注意点
- 少しでも費用負担を軽くするための補助金制度
について解説します。
屋根材選びが“葺き替えの満足度”を左右する
葺き替え工事の効果を最大限に引き出すには、どんな屋根材を選ぶかが最も重要なポイントです。
屋根材によって、
- 耐震性(=軽さ)
- 長持ち度(=耐久性)
- メンテナンス頻度
- 仕上がりの見た目(デザイン性)
が大きく変わります。
なかでも、「軽さ」と「耐久性」は葺き替えの2大メリットを活かすための必須条件。
例えば、重たい瓦屋根から軽量の金属屋根へ変更することで耐震性が向上し、さらに耐久性の高い屋根材を選べば、次のメンテナンス周期を伸ばすことができます。
こうした理由から、現在多くのご家庭で選ばれているのが金属屋根(ガルバリウム鋼板) です。

【金属屋根(ガルバリウム鋼板)の特徴】
- とても軽量で、地震時の揺れに強い
- 錆びにくく、スレートより耐久性が高い
- メンテナンス頻度が少なくて済む
- カラー・形状などデザインの種類が豊富
“軽くて長持ちでデザインも選べる”という点で、葺き替えとの相性が非常に良い屋根材です。
特に、アイジー工業の「スーパーガルテクト」は耐久性・遮熱性・軽量性のバランスに優れ、当店でも採用実績のある人気の屋根材。
「スレートからの葺き替えを機に、長持ちする金属屋根にしたい」という方におすすめです。
古いスレート屋根はアスベスト含有の可能性に注意
葺き替え工事を検討するうえで、忘れてはいけないのがアスベスト(石綿)の問題です。
2004年以前に製造されたスレートを使って建てられた住宅の屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。
アスベストが含まれた屋根材を撤去する場合は、
- 専門資格を持った会社による作業が必要
- 自治体への届出が必須
- 飛散防止措置を徹底する必要がある
- 廃材処分も厳格にルールが定められている
など、一般の屋根材とはまったく異なる対応が求められます。
適切に対応しないと、飛散による健康被害のリスクだけでなく、法的な問題に発展する恐れもあります。
そのため、アスベストの可能性がある屋根の場合は、アスベスト対策の経験と知識を持つ施工会社に相談することが不可欠です。
当店では「石綿含有建材調査者」資格を持つスタッフが診断時にアスベストの可能性をチェックしたうえで、正しい方法での撤去・処分をご提案しています。
有田市で利用できる補助金制度をチェック
葺き替え工事はまとまった費用がかかるため、少しでも費用を抑えたい方は利用できる補助金がないかを確認しておくといいでしょう。
条件に合えば、工事費用の一部が助成される場合があります。
有田市では、
- 耐震改修に関する補助
- 省エネ・断熱工事の支援制度
- リフォーム全般を対象とした助成金
など、年度によってさまざまな制度が設けられています。
最新の募集状況は公式サイトでご確認ください。
3. 信頼できる会社にまかせよう! 葺き替えはまず正確な診断から

ここまで読んで、「家の屋根も葺き替えを考えようかな」と思われた方、まずは診断を受けて、屋根の状態を正確に知ることから始めましょう。
そのためには、安心して工事をまかせられる会社を選ばなければなりません。
葺き替えは、施工会社の技術力や診断の精度が、仕上がりと今後の住まいの安心に直結するからです。
葺き替え工事には専門的な技術が必要
葺き替えは、屋根材の張り替えだけでなく、下地補修や防水シートの施工、雨水を正しく排水するための処理など、住宅構造に深く関わる作業が必要です。
技術や経験が不十分な会社が行なうと、施工後すぐに雨漏りが再発したり、下地補修が不十分で耐久性に問題が出る、といったトラブルにつながることがあります。
施工会社を選ぶ際には、次のポイントを見極めるといいでしょう。
- 資格保有者が診断・工事管理を行なっているか
- 写真付きの詳細な診断報告書を作成してくれるか
- 工事中の写真管理・完工報告書があるか
- メーカー保証+自社保証があるか
- 葺き替えの施工実績があるか
株式会社亀井(プロタイムズ有田店)には、診断から施工管理まで専門的に担当できる有資格者が在籍しています。
まず、診断のプロである外装劣化診断士が、屋根材の状態や下地の劣化を細かくチェックし、お住まいに本当に必要な工事方法をご提案します。
工事が始まってからは、建築施工管理技士が工程管理・品質管理・安全管理を徹底。工事中のリスクや施工不良を未然に防ぎ、安心しておまかせいただける体制を整えています。
さらに、葺き替え工事で問題になりやすいアスベストについては、石綿含有建材調査者 が在籍しており、調査から適切な撤去・処分まで責任を持って対応します。
また当店では、写真付きで「点検報告書」や「工事完了検査」をまとめ、担当者による説明とともにお渡ししています。
工事後も、メーカー保証に加えて当店独自の自社保証をご用意しており、万が一の際にも迅速に対応が可能です。
創業75年以上、地域密着で住宅を守り続けてきた実績もあり、これまでの葺き替え工事の実績も多数あります。
例:有田市 I様邸


専門性・品質管理・アフターサポートのすべてを揃えた体制で、大切なお住まいの屋根工事をしっかりとサポートいたします。
「うちの屋根はどうすればいい?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。











